源究20
(No231〜240 )

NO テーマ 月日 NO テーマ 月日
231 かまえなし 7/15 236 盆踊り 7/30
232 かまえ有り 7/18 237 施餓鬼点描 8/1
233 シロアリ 7/20 238 やる時はやれよ! 8/2
234 スクーリング 7/28 239 完成デイセンター 8/4
235 契約の真価 7/29 240 生臭:奮闘記 8/6

231:かまえなし

かまえなし。故飛田保一先生(享年92歳)が何十枚という紙に亡くなる前に書いた文字。いつもニコニコして若い者とも隔てなく付き合ってくれた。晩年は耳が遠くなり、相手の言うことが上手く聞き取れないのを残念に思っていたようだ。定年まで家庭裁判所の調査官として勤め、少年事件を得意としていたようである。カウンセリングの勉強会を自らが主催し、東京と地元土浦で定期的に集まりを持っていた。凡人にはかまえなしということが分かりにくい。全てを承知した上で自分の立場や経験知識に関係なく自然体で対応する。決してデシャバッタリせず、相手への暖かい眼差しで話を聞いていた。できないなー!自分は構えてしまうことがなんと多いことか。こうなったらどうしよう?ああすればこうなる?先生はロジャースの勉強をやっていた。
 全て自分の都合、見方が優先する。相手に合わせる前に自分の価値判断で動く。だから衝突が絶えない。
 そんなに肩肘はったって結果には変わりがないはずなのに。分かっちゃいるけど やめられない。
 国会のゴタゴタ騒ぎ、一体どうなっているのか!政治信念のぶつかりあい。そうあって欲しいものだ。今違った意味で戦々恐々として永田町が騒々しい。かまえなしの先生がいないのか。そんな折、石坂泰三の「もう きみには頼まない」という単行本を求めた。

232:かまえ有り

今、上中下段のかまえでガチガチの自分を感じる。夜中の3時に電話、葬儀屋からのお悔やみの知らせ。何しろ友引が入っているので火葬の予約を取るためだという。そうだな!仕事柄お互い大変だ。私は21日より例の缶詰講習に神奈川まで6泊7日で行くことが決まっている。今回は滑り込みセーフ。そしたら朝になってからまた葬儀屋から電話、お悔やみの知らせ、今度ばかりは通夜には出られるが葬儀は無理。どなたか坊さんを頼むことにすることで了解とった。3日連続の葬儀になってしまった。昨日は日曜日、来週が研修でいないものだから早めの法事を受け入れた。午後一番の東京の方が来る時間が遅れた、そこで大変、神宮寺、観音寺、お墓と同時刻に3つの法事が入ってしまった。これを全く一人で対応したのだから,神業、否、仏業(ほとけわざ)にちかい。しかし、この暑いのに住職を待っている檀家の人の気持ちになったら・・・・「すみませんね。暑いのに」タオルで汗を拭きながら言うもんだから、直接の不満は出なかった。お陰様で昨日は汗で衣を2回着替える始末、いよいよ体力勝負の夏の到来。
かまえなし  この境地にはほど遠い。しっかりせーよ とまた構えている。

233:シロアリ

寺の客殿は築12年である。先月、シロアリの調査が業者によってなされた。無料である。しかし、これがマスコミで盛んに報道されている。リフォーム被害と全く同じやり方。こりゃー俺もまんまとひっかかったかな!調査の入ったその晩畳からシロアリが大量に見つかった。「やっぱりな」しかし、その話を知人にしたら、故意にシロアリを放していくことも手口だよとか言われた。本当かい。結局1週間後8名の工事人がきて丸1日がかりで約90坪の客殿を防湿剤とソーラ換気扇を8台付ける工事を行った。玄関前の10畳の部屋は一番シロアリの被害が多く、早急に大工さんに入ってもらうことの指導受けた。昨日その大工さんが入った。案の定、畳をはがしてみると床材がほとんど腐っていて、今にも底が抜ける状況があった。腐った材料をすべて取り除き新たな材木で床をくみ上げた。
築12年にしては早い。これは数寄屋造りの建物のために床が低い構造になっていたこと。玄関周りがどうしても換気が悪いことによるらしい。思ったより大工事になってしまった。住職は建物の管理の責任がある。
 今月末の施餓鬼までに間に合う約束で今工事中。悪徳業者という話題がマスコミを賑わせた。高齢者がその被害を多く被った。しかし、良心的な業者も多い。幸いにして今回の一連のシロアリ騒動は良い業者に巡り会った。
 人間社会はどうも狸芸が花盛り、騙し騙され。そのような愚かな人間社会の隙間をシロアリも生きるために入り込んでくる。

234:スクーリング

21日から27日まで学園を留守にした。ロフォス湘南でのスクーリングを受講するためである。6泊7日久しぶりの缶詰生活を経験。その間、東京での震度5強の地震と台風の直撃という自然の猛威、何か私の人生の前途多難を象徴するかのごとく荒れ様。マイナス思考になるのはそれだけの理由があった。毎日パソコンを開いた。通信手段は携帯である。フォーマにしたのでスピードはISDN以上あるからインターネットに不自由を余り感じなかった。毎日10本以上のメールが入る。重くて良からぬ迷惑メールも中にはあるから受信するのに大変だ。昨年のスクーリング時は携帯がドコモのため通信速度が遅くて失敗した。その経験が今回生かせた。しかしだ、メールの内容が良くなかった。スクーリングに集中できない内容だったからである。今すぐに帰って緊急に対応しなければならないと考えた。しかし、途中で抜けると卒業できない。ジレンマである。結局は電話とメールで指示したが上手く通じない。更に神奈川に来る前に葬儀が3件続いた。正直葬儀の連絡があったら戻る羽目になっただろうが、連絡は無かった。スクーリングの第2弾報告へ。今回の研修で感心したのは、全国から受講生が来ているということだった。誰一人として講義をさぼる者がいなかった。大半が仕事を持っている人たち、休みを取って参加している。職場の同僚に迷惑をかけているからという話を至るところで耳にした。最終日、そのためだろうか、ホテルの売店には多くの受講生が集まって宅配で職場に土産を送っていた。仕事と勉強の両立はなかなか大変だろう。

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235:契約の真価

福祉も商品だから、売買契約を結び消費者に満足してもらうこと。試験の問題にこのような問いがあった。○か×かという設問だ。一昔前にはこのように考えていた福祉の関係者がどれだけいただろう?つまり、福祉はこころ。奉仕の気持ち・・・が優先していた。日本人の感性としてどちらかに徹することができるだろうか。情報開示が推進される一方ではその行き過ぎへの警戒から個人情報保護という守秘義務という考えが並立する。物事はバランスで善悪を調整する。司法の場での情状酌量という裁決もしかり。そこで話は福祉も商品だからということをどのように受け止めるべきか。そもそも理屈をいくら並べてみても福祉は実践が本分である。どのような商品を陳列棚に並べお客さんに選んで買っていただけるか。買ってみての満足度はどんな具合か。良く話題となる店はお客の行列が出来るという。「売り切れました」という張り紙もでる。福祉ではどうか。「定員がいっぱいになりましたから利用できません」という張り紙。だから妙なもので登録制を取っている。これがまた大きな問題。どう考えても福祉には順番待ちというルールは馴染まない。今は入所する必要が無いけれど今のうちに登録だけしておこうという人が大勢いる。だから急に入所決定の通知がきて慌てる。いや今は入るつもりは無いんですなんて答えるとまた列の一番後ろに並ぶことが実際に起こっている。これ福祉現場の偽らざる現状だ。医療と福祉が対等となり得ない理由としていつも言われる専門性という事もある。しかし、その前に入り口の所で全く違う仕組みが存在する。医療機関は診察時間内であれば「売り切れました」という張り紙は出せない。受付時間までに手続きを済ませれば医師や看護師は最後の患者さんが終わるまで診療を続ける。これ医療現場の常識。しかし、福祉の世界にはこれがない。もっともな理由は付けてはいるが利用する側からすれば腹が立つだけのこと。期待を裏切られたという経験を何度も繰り返す。その体質が変わらなければ福祉は本来の商品とはなりえない。それじゃ制度が変わるのを持つのかということ。そりゃー定員がいっぱいになりましたという張り紙をはった方が楽に決まっている。それで良いのですか。契約の本当の真価が問われるにはまだ日本の福祉は醸成していない。

236:盆踊り

盆踊りのシーズンになった。今年は台風が過ぎてから急に厳しい暑さになった。尚恵学園の仲間は盆踊りが一番好きなようだ。浴衣を着て出店のものを存分食べて腹も心も大満足!思いがけないゲストもくる。元OBが子供連れできたり、地域で生活している仲間が大勢やってくる。自由な雰囲気がいいのかな!カッパ踊りも大分上手になってきた。土浦のキララ祭りには最初から出演している。最初の1〜2回は審査員も気を遣ってくれた。敢闘賞を2年連続でいただいた。しかし、ここ数年は参加することに意義を感じて、ひたすら踊る。今年は8月7日、また参加する。11日は夏休み、皆さん実家に帰っていく。いつものことだが迎えの家族と嬉しそうに帰っていく仲間を木影でじっと耐えている居残りさんがいる。がんばれ!まけるな!しかし、その数が年年増加しているのはちょっと気になる。夏の季節は行事が盛りだくさん。キャンプファイヤーは筑波大の学生の企画。
 さてと、今回地域の人から声をかけられて「どうして知っているんですか?」と尋ねた。「HPを見ているんですよ」ということだった。ああー漸く地域の人の目に映るHPになってきたんだなー!一人感慨にふける。なるべくこのコーナーは地域の状況を取り上げてきた。情報交流の場になればいいと最初から考えた。だから、毎日のように内容を更新してきた。その甲斐があったというもの。二ケ寺の施餓鬼が今日と明日続く。地域と共に育つ施設でありたい。今、仲間たちは大勢地域での生活をしている。私以上の顔見知りになった人も多い。制度がどのようにこれから変わろうと、彼らの天真爛漫なところは微動だにしない。浴衣姿の気取らないつき合いがもっともっと出来ればという夢を膨らませた一日だった。

237:施餓鬼点描

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30日31日と2つの寺の施餓鬼が無事終わった。今回は準備不足がもろにでてしまった。1週間留守にしたから、内心冷や冷やしていたことも事実。今年ほど塔婆の書き忘れがあった年は今までになかった。法要が終わってから「頼んでおいたのに書いてない」「2本頼んだのに1本しか無かった」やれやれ覚悟はしていたけれども何がなんだか分からなくなってしまった。確かに始まる前に施餓鬼棚に置いてあった過去帳がない。いつも新盆の方の呼び出しをする。読み始めていざ過去帳を開こうとしたら  無い   一瞬 止まった。会奉行を呼んで「過去帳がない!」慌てた会奉行「どこにあるのよ?お茶飲んだ脇の部屋??」「そうかも知れないなー」結局は見つからない。諦めた。畳に座ってしまう。そこに檀家の方が「住職  これか!」「そうだ。どこにあったの?」「すみっこにどかしておいたんだ」やれやれ。
 施餓鬼の謂われとは?お釈迦様の十大弟子の一人目連尊者のお母さんが亡くなり、餓鬼道で成仏出来ないで苦しんでいる。それを知った目蓮がお釈迦様に教えを請うた。三界万霊の供養されない霊に隔てなく供養すればお母さんは成仏できる・・・・・この例え話が今も残る。今日の国と国のODA援助も本来はそうだったはず。それが政治的な駆け引きに使われているのではないか!イラクのサマワ自衛隊の支援活動、状況が最近変わってきた。抗日反対運動がでている。我々には考えられないイラクの人々の本心。任務とは言っても派遣されている隊員の家族はたまったもんじゃないだろう。人道支援は大義としては誰しも認めること、しかし、連日のように報道されるテロ、分からない。お釈迦様の時代はどうだろう?弱肉強食、隣国同士の争いがあったことは事実。釈迦はそのような世を儚んで出家した。すべてのものを捨てた。今の争いは全く逆で、相手から何かを奪い取ろうとする。それが石油なのかダイヤなのか。今、世界の各地で紛争がおこっている。皆政治と利権の絡みである。

238:やる時はやれよ!

お前なーやる時はやれよー。と言いたい気分がここ数日間続いている。人間を人間が評価することはいかがなものか?しかし、正直腹が立つことってあるよな。誰に同意を求めているのか?実は自分にだ。
 以前、ある研修会で聴いた話。「中規模の病院で実際にあったこと、看護師の些細な患者への不満を同僚と話しているのを他の患者に聞かれ、その事が病院中に知れ渡ってしまった。それを切っ掛けにダムの堰が切れたように今までの不満が噴き出してしまい、結局はその病院は潰れてしまった。患者が皆転院してしまったからである。」昨日、全日本育成会のイェローカードが送られてきた。新聞報道された全国の施設での不祥事がたくさん載っていた。ちょっと間違えれば尚恵学園も記事になると正直感じた。職員の言動一つにしてもしかり。どうも施設は経験が長い職員ほど問題を多く孕んでいる。始末に悪いのは、本人がその事に気づいていないのである。慣れというか長年の経験による奢りなのか。この体質をどうすれば変えられるのか?躓いた組織の実態は似たりよったり。問題を隠蔽しようとする。日本人の曖昧さがこのような時に邪魔をする。相手に伝えたいが遠慮したり、黙って見過ごす事が実に多い。制度が変わり契約になったことを本当に理解している職員はどの位いるのか?私の施設の職員もどうかな。4日に全職員を緊急に招集した。理由はある利用者の家族からの苦情。第3者がみても家族の不満は当然であり、どのような理由を並べても今回は学園側に落ち度がある。その事で緊急に職員を集めた。「自分には関係ないとか、知らなかった」ではすまされない。組織の姿勢が問われていると判断し理事長自ら立ち上がった。PDCを何度も何度も繰り返すことしか問題防御の方法はない。

239:完成デイセンター「コスモスU」オープン

デイサービスセンター「コスモス」の工事が完了しました。現在、初度設備の搬入をしています。9月に外構工事を行い、予定では10月1日オープンです。利用者の公募は9月1日よりいたします。地域に根ざした拠点事業所として地元土浦市を始め近隣市町村の期待に答えるべく、いよいよスタートです。詳しい事業内容は法人本部029−831−1686(住田)までお問い合わせください。尚、近日中に詳細については当HPにて掲載予定です。現在併設型のデイサービスは尚恵厚生園にて定員15名で実施していますが、その事業はそのまま継続します。併せて30名の方の受け入れをしてまいります。センターの場所は尚恵厚生園の東側です。完成スナップ
 在宅の方の受け入れは法人全体からの割合では正直僅かな人たちの受け入れでした。地元土浦市の福祉計画策定の段階よりアンケート調査によって日中の受け入れ先の不足が明らかにされ、今回のセンター建築には国:県:土浦市からの多大なるご支援があって実現したものです。自分たちが住み慣れた近くの社会資源としてご利用いただけるものと考えています。

240:生臭:奮闘記

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ずるいな!生臭なんて最初に宣言しておいて”奮闘記”とは両極表現だ!確かにそうです。生臭とは自他共に市民権を得た私の指定席、それがなんで奮闘するのよ?おかしいじゃない、ずっと生臭でいりゃーいいじぇねーか。
 それもそうだな。自分で納得する。この辺が掴み所が無い私の真骨頂。ああ言えばこう言う。困った人だ。
 今、研修モードからお盆モードに切り替えているところ。今回はモードチェンジが上手くいかない。最終レポートが7つも8月中に締め切りがあるからだ。先週、集中しようとつくば市の図書館に出向いたのです。そうしたら、子供がいっぱい指定席が予約制、お母さんが小さな子供を連れてお遊びコーナーは超満員、うるせーのなんのって。私の足下に潜りこんでくる子供がいる始末。集中できるどころの話じゃない。結局、脇の喫茶店でアイスコーヒーを飲んで早めに退散。そうだ、夏休みに入ったんだ。しゃーねえーか。
 こちらはお盆モード。これは待ったがきかない。8月は日程表を見るまでもなくぎっしり施餓鬼(13ケ寺)が入っている。それ以外に檀家さん周りもあるんです。南は松戸から東は鹿嶋市と走るんです。その合間に葬儀が入る。法事を勤める。
やっぱーこれ”奮闘”してんじゃないですかねー?何しろ夏場の体重減がなによりの証拠です。2キロは毎年、この時期に痩せますから。これここだけの話。福祉関係の会議が実はとても多いのです。水戸が大半なんですが、暑い中を高速使って行ったはいいが無意味な会議だったりする。そうすると頭がヒートアップ、一言二言嫌みが言いたくなる。「いい加減にしてよ、真面目に出席してるんだから、聞くだけの会議じゃ意味ないでしょうが・・・・」
 これも今では市民権を得た。住田はうるさいからという。わたしゃー誰かと違って逃げませんから、もろですよ。批判の的は。構うもんか!  ああー暑い。