H16・9.12
第16期中央福祉学院社会福祉士養成コースに登録。どうしてそのような気になったかはいずれ話すことになると思うが、今回は9月4日から10日までの7日間のスクーリングの報告。
ロフォス湘南は神奈川県逗子の山の上にある全社協の施設、福祉関係者ならば一度は聞いた事はあるかもしれない。とにかく不便なところ。しかし、静かな場所には間違いない。養成コースは社会福祉士を取得する受験資格を取るために開設されているもので卒業まで1年半がかかる。専門教科13科目をレポートおよびスクーリングで単位取得させるもの。因みに昨年の国家試験合格者は総受験者の内で合格者28%とというから、かなりの狭き門だ。
初日のオリエンテーション・・・・。場違いかなと思った。どうも受講者が私にとっては自分の子供みたいな人たちばかり。話している内容も何か外国に行ったような気になった。言葉が通じない。「マジー」とかなんとかいう奴ばかり。
階段教室の一番上に席を見つけるのは35年前と変わらない。最初から講義は後ろで聞くものと決めてかかる悪い癖がある。そして、上から自分が関心を持ってみているのは、人間の頭の毛。「あの人は禿げているいるから多分 ○ 才だろうな」とか「お化粧は濃いし大分シワがあるようだから○才」とか、全く不謹慎な自分を感じた。
6時間の集中講義と試験の繰り返しは相当、体に応える。3日目に駅前のダイエーに行き、運動靴と短パンを買った。何をするかというと、ホテルに戻ってから運動しようと考えた。ホテルは横須賀プリンス、西武系の20階建てで豪華なもの。これはマル。暗くなってから買ってきた靴を履いてタオルを首に巻き街に出た。港側の公園は運動に絶好のポイント、ここだと前日決めておいた。しかしだ。公園はアベックばかり、何か覗きにきたように取られては心外、急遽、方向を久里浜方向に変えた。そうしたら、どうだろう。ここは日本じゃない。歩道ですれ違う人は9割が外人、体がでかくて集団で歩いている。そうか、横須賀は米軍基地があったんだ。結果は遠慮しながら走らず歩いた。だから汗もかかず運動にはならないことが判明。それならどうしようかと真剣に考える。部屋に戻ってテレビをかけた。丁度運動の番組、どこかの大学の先生がフラフラ体操とかいう説明をやっていた。体を左右に揺らし、両手の開閉を繰りかえすというもの。これは前頭葉の刺激となり記憶力を増進するという。いやー参ったな!これだよ、今の自分に必要なのは、早速画面にでている人達と一緒にフラフラ体操、窓のカーテンをせず、夢中になった。外からみていたらあの馬鹿何やってんだろう?と思われるに違いない。
なにせこの試験は暗記することが一番だ。1970年代には日本の特殊合計出生率は・・・で現在は1.29、社会保障制度が現在の形になったのは イギリスの誰々の提唱した 論に基づき 第2次世界大戦前の 状況を踏まえ当時の が 昭和 年に法制化し、実施は翌年の4月・・・・・云々。 これを13科目。正直1つ覚えると前に覚えた2つを忘れる。そのような時に天の恵み、記憶力を高める体操なのだ。俺には仏様が付いているんだ。風は俺に向いている。
しかし、現実はどうか。 番組の最後の字幕、高齢者の痴呆予防対策ときた。
まだまだ、私に向かって風は吹かない。『』
H17.7.28
7月21日〜27日、第2回スクーリング、神奈川ロフォス湘南。参加者Bグループ約250名。
当日、朝一番の特急で土浦を出発、午前9時過ぎには逗子に到着。タクシーで会場に向かう。今回は横須賀ではなく研修会場のロフォス湘南に宿が取れた。バス送迎の時間ロスが無いのが非常に良かった。その余った分で散策が毎日できた。ロフォス湘南は全社協の研修施設として約10年前にできた。湘南国際村構想の一環として神奈川県が民間開発会社(三井不動産)と共同で開発した葉山と横須賀にまたがる三浦半島の山の中にある施設である。一般企業の研修所もいくつか建っている。また、住宅地域があってすばらしい構えの住宅が立ち並いでいる。
今回の研修で夜は自分の時間とすることにした。いつもの事ながら夜中の2時3時まで部屋で話しこんだり酒を飲み交わす受講生がいる。迷惑とは思わず、むしろ大いにやるべきだと思っている。交流を通じて様々な業種の人と知り合えるのもこの研修のセールスポイントである。今回自分が決めたのは理事長という立場で参加している人が全くいないという事も理由の一つ。場違いとは思わなかったが話が合わないだろうと最初から決めてかかった。更に7月の後半は寺がお盆前でたいへん忙しくなる直前。体力を温存したいという理由もあった。更にいつもと違った環境で自分を見つめてみたいという贅沢な?理由もあった。それを7日間守れた。しかし、今や日本中どこでも通じる通信手段がある。パソコンも持ち込んだのも今補助事業の最中であることや寺や施設の用事が入ることを予期してのこと。結局7日間メールとのにらめっこになる。
8月末締め切りの最終レポートの提出さえ怠らなければ卒業はどうにか出来るだろうとの見通しが今回できた。肝心な事は1月の国家試験に受かるか否かということだ。こればかりは見通しは依然として全くゼロ。否、むしろ可能性がマイナスに近づいた。これからどれだけ自分がやれるかにかかっている。ある意味では全員スタートラインに立ったということなのだが。受験者の3割まで届かない合格率、どうしても現役の学生の合格率が高くなる、それは致し方ない。学生は勉強が本分で、それに時間を充てることができる環境にある。私は8月いっぱいは寺の用事でできないだろうし時間が取れても集中ができない。・・・・・・
今回の研修でのエピソードをいくつか紹介しよう。
心に残った言葉
@10人の小学3年生に「氷は溶けると何になりますか?」と尋ねた。9人が水になると答えた。たった一人だけ「春が来ます」と堂々と答えたという話。講師の先生から皆さんどう思います?と尋ねられて一瞬目が覚めた
A「聴く」「聞く」の違い分かりますよね!と演習での話。聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥ではないが「分からないことを尋ねること」聴くとは耳を傾けて心で聴くことですよ。
B私は仕事を定年で辞めて社会福祉士の資格を取ろうと受講しました。すごいことですよ。誰にでもできません。
考えた事
@これからの福祉の専門性については、日本の経済構造からしてサービス業、特に福祉の業界の競争が激しくなる。その場合、福祉も商品だから売買契約を結ぶ時代となるのか!社会福祉法人そのものの見直しもされている。介護保険がらみの老人サービスは既に実質競争社会になっている。新聞の広告欄には毎日老人向けマンションの募集が載っている。特別養護老人ホームの利用料は個室の場合、利用者がそのコストを支払う仕組みになっている。徐々に老人マンションと特養利用の料金の差が狭まっている。福祉事務所が以前は入所手続きの時点で介入していたが、それも最近の傾向としては事業所と利用者の直接の契約という流れが一般化している。当然様々なリスクへの対応は事業所責任ということになった。専門性は業種や職種に関係なく今それぞれの部署で要求されている。その一つに社会福祉士という名称独占の資格が市民権を得て重要な位置を占めるようになるのか?
H18.3.31
本日、第18回社会福祉士国家試験の合格発表。厚生労働省のホームページが午後1時はアクセスができない。混雑している証拠。縁起を担ぐ、本尊様にお線香あげた。そして深々と頭を下げ祈った。午後2時になってやっとアクセスできる。受験番号 S131−05974 あったー!合格だ。一瞬自分を見失う。
4万人以上の受験者があって合格率28%という。半ば諦めていたが正直微かな望みは持っていた。模範解答で答え合わせしてみた。91点だった。かろうじて6割クリアー,あぶねーな。受かれば文句はない。しかしだ、合格証明書が届かなければまだ不安。ま!大丈夫だろう。社会福祉士会の仲間入りだ。諸先輩宜しくね。多分今回の受験者の中では私は年が上のほうだろう。大分遅れはとったもののこれからだ。
今振り返ると、受験当日ぐっすり眠れたのが良かったんだろう。150問を読み切れたんだから。もし、寝不足だったらもっと出題者のワナにかかってしまったろう。
また、1年最初からやり直しかと覚悟をしていたが正直ほっとしている。今年は役職が増えそうで去年以上に学習時間が取れないと思っていたから
お陰様で受かりました。それから再度挑戦する方へ、一言。
「諦めず、自分を信じ やりきれ」