源究205
t05

  

NO  テーマ  月日   NO  テーマ   月日   NO  テーマ  月日  NO  テーマ   月日 
 3611  長い物には  9/15  3616  新陳代謝   9/28  3621  軽さと重さ   10/9  3626  今更か今故にか !  10/22
 3612  工夫に落つ   9/19  3617  小手先連環   9/30  3622  共感   10/13  3627  不思議なこと   10/25
 3613  久しぶりに   9/21  3618  拱手傍観   10/2  3623  天網恢恢   10/16  3628  ありがとう!   10/28
 3614  負のコスト   9/23  3619  根無し草   10/4  3624  目のやり場   10/18  3629  あいさつ +α  10/31
 3615  あの手この手  9/26  3620  持続可能?  10/6  3625  続:目のやり場   10/20  3630  願う・感じる・向かう   ☆


3611:長い物には・・

・・・長いものには巻かれろ!・・・という諺の意味は、その対義語をあげると判りやすい。「付和雷同」「唯々諾々(いいだくだく)」などがあり、大きなものや力の有るものに逆らうより従ったほうが得策という処世術から来ている。また、「大衆迎合」 や流行語となった「忖度」も然り。そこに通底するのは損得計算、これが現代社会の隅々まで蔓延ってしまった??? 明治の開国時ならともかくもSNS抜きには考えられない今日、web上で行われているものに 自分達がどう関わっていくか判らず 不安ばかりが増している。 恐らく 今後どのようになっていくのかを 誰も予測はできまい。デジタル庁を新たに設け、遅れをとった分、そこに力を入れるのだろうが。そのメリットがどうなのか 我々には判らない。
 後日 身に覚えない支出が銀行から落とされているかも判らない。
 私たちは 地域の店で 利用者の方々が一人で買い物する時に協力していただけるようにお願いしてきました(協力店)。 それが難しくなると思っています。買ったものを支払う時に 戸惑ってしまう方は必ずいます。 時勢に乗り遅れたということなのでしょうか。実は実は 便利さと複雑さは表裏一体、そう 思わないですか?
 歩きでスーパーに買い物に行けるようになったのは 便利だが 手放しでは喜べません。
 世の中が2極化している。優しさ・安心・安全とは次元が異なり 結局は 自己責任という事になるのだろう。
 
 
 日本を代表する旅行会社が本社ビルを手放した。業績悪化を埋めるための苦肉の策、明らかにコロナの影響を諸に被った。go to トラベルのキャンペーンはどうだったのか?観光庁が地域共通クーポン事業を開始したのが丁度一年前、gp to イートも然り、その前にマスク配布が行われたがその結果の検証がなされたのか?? 国民への説明は未だ無し。
 恐らく思った程の効果は上がっていないのだろう。その間に 東京オリパラ大会がありました。並行して、感染拡大、その時発出された非常事態宣言も再度延長された。ワクチン接種は丁度、国民の半数が2回接種を終えたという。数日前にNHKのアンケート調査の結果が発表され、ワクチン接種が遅いと答えた方が6割を占めた。既に 3回目の接種が始まっている国もあり、ここでも遅れを取った感は否めない。何故なのか?
 後の整理も儘ならぬ中で 総裁選ムード一色と化し、両天秤のレベルでなく ゴチャ混ぜ状況を露呈した。この流れに押し流されて良いのだろうか?一億総活躍(忘れかけていた)も いい加減に言葉を変えないと不味いだろうが、内部からの諫言はあったとしても声が小さくて聴こえない。
 たった今 地震があった。自然を人間が都合良く操作は出来ない、これができないのだから・・・・。大江健三郎の座右銘は「希望を持ちすぎず、絶望しすぎず」という。
 ☆大江健三郎著:『新しい人よ眼ざめよ』

3612:工夫に落つ。
 秋の恵みを感じます。そろそろ梨が終わり、ブドウの収穫、そして栗に変わった。園の作業で野菜を作っている。実態は 高齢化が思ったより(?)早く進み、生産能力は随分落ちている。それとコロナ禍の影響が出ているのかもしれません。工夫に落ちるという言葉が前項大江の座右の銘と重なり なるほどと思う。要は何の為にという目的を見失っては元の子も無い訳です。
 その中で 今年は栗が良くできた。毎日 栗拾い担当のNさんが一日に何回も 拾ってくる。その量たるや半端でない。お裾分け、自由にお持ち帰り下さいの貼り紙、もう暫く 続くだろう。それと今年も梨農家から学園で食べて下さいと沢山梨を頂いた。3軒の農家より届く、感謝で一杯。
周りの田で稲刈りが終わった。大型コンバインが前後に動き刈り終わる。刈り取った稲は 直ぐに乾燥され袋に入る。農家の人に教えてもらった、肥料が多過ぎると稲が倒れ、水が少ないと成長しない。
 この”ことわり”は どんなに機械化が進んでも昔から変わらず継承されてきた。
   人間社会  モノ(欲)が多過ぎれば、無駄が出る。工夫が減って価値が消える。『最小値の自分』を見つけ、世の中と調和する、これが出来れば≪共生≫に繫がるのではないだろうか!
 突然ですが、イギリスの庭園と日本庭園との違いは何でしょう? 人手がどう関わるかですね。
 
 英国と日本を比べると判ってきます。コロナへの対応と隣国との関係の持ち方・・・・に違いが際立つ、両国関係は 何と言っても江戸幕藩体制から中央集権統一国家・明治政府の設立(1868年)が大きな節目、その明治維新から150年以上の歳月が経った。
 当時のリーダ達には外国から学ぶという謙虚さがあった。日本人の勤勉さが 功を奏し、いつの間に先進国(?)の仲間入りを果たす。その間、二度の世界大戦を経験し、折角築き上げたものを徹底的に破壊された。日本の近現代史は 然程 語られることも無く片隅に追いやられた感がする? 今の日本にこの難局から立ち上がる力があるのだろうか?確たる台本も無く 舞台の上で思い思いの考えで演ずる役者に 態々 入場券を買って観る客がどれだけいるかだ。工夫に落ちるとは、納得することです。納得させる努力を蔑ろにしてきたツケが機に乗じて噴出していると感じる。
 、”過ぎたるは及ばざるが如し”英国と比べ政治に勢いを感じない最大の事由は 議論する前に結果が出ている今の日本の政治体制にあり、当然、緊張感が薄れ止まらない不祥事や隠蔽となった。

 だったら どうするんだよ!   主人公の「僕」大江が障害を持って生まれた息子:光「イーヨー」と向き合う私小説≪新しい人よ眼ざめよ≫を一読することを薦めたい!
 昨日 久しぶりに私はKさんと一緒に作業をした。前に刈っておいた草を熊手で集めるのは彼の専売特許。  台風14号が近づく中、今日 やらねば 不味い 先延ばしはできない。Kさんは手真似で≪ヒューヒュー≫といってその事を私に教えてくれた。≪無垢の歌、経験の歌≫(前書Ⅰ)

3613:久しぶりに

 久しぶりに夢をみた。最近は殆ど”夢”をみなくなったのにどうしたんだろう? 思いつくのは 寝る前に読んだ文庫本、その裏表紙に書かれた1節。。。障害を持つ長男イーヨーとの「共生」を、イギリスの神秘主義詩人ブレイクの詩を媒介にして描いた連作短編集。。。。 まだ 読み始めたばかりだった。 解説(P311)は、鶴見俊輔が書いている。・・・ブレイクを手がかりとして、息子のために主人公がのこそうとした定義集は、それをつくろうと努力する道すじの記録として、この小説になった。・・・・ 正直 私は71歳になった時に この本と出逢った。コロナ禍で読書量が増えた所為かもしれない。半世紀の間やってきたことに近頃迷いを感じていた、我が終活の道すじで 何かを残そうと探していた矢先 図らずしも重なった。
 夢は 全く 本の内容とは違ったけれど、生きた証として お前が残せるものは何なのか?と誰かに問われ返答に困り目が覚めた。 それに昨日、 台風で大雨の中、私より3つ若い方の炉前で読経を頼まれ行ってきた。
 
今日が 彼岸入り。(仏)パラミータ(波羅蜜多)の訳語で到彼岸、迷いを脱し、生死を超越した理想の境地を彼岸という。
 釈迦の時代から 人間が迷い苦しみ 求め続けてきた永遠なる理想郷はキリスト教、イスラム教、世界宗教と言われるものに共通する祈りで民族・国家を超えて信じ安らぎを得ようとする心のはたらきです。。
 昔、インドの仏跡を訪れたことがあった。釈迦が菩提樹の下で悟りを開いた場所(ブッダガヤ)に立った時、チベットの寺院で出逢った巡礼者の家族、・・・・・が 日本での生活と余りにも違っていたことに愕然とした。恐らく そこでは 今も変わらず繰り返されていると思う。
 NHKでドイツの首相選挙の様子が放送された、若者の関心が日本とは大分違うことが判った。日本は 自民党総裁選で4人の候補者がたった。偶然にも両国のトップを決める時期がほぼ同じになった。ドイツの若者の関心は コロナより、地球環境問題を優先している(アンケート調査)。日本はどうか?ハッキリいって国のトップを選ぶ仕組みが グローバル化時代にあっても旧態依然としたもので機能マヒしてしまった。 民意を反映するとは謂うが、実態とのズレは相当ひどい。井の中の蛙。
 投票率の低さが確たる証、どうですか 一向に上がらんでしょうが!
 いい加減にして 直接国民が選べる仕組みにすべきだ、決め事が即形にならない理由は、相も変わらず平和なニッポンに疑義を観ぜず様子伺いと煩瑣な手続きを踏襲してきた、これでは有事の際に後手後手になるのは当たり前。これって私達がコロナから学ぶことではないのでしょうか!原発事故の処理もそうです!いつまでたっても国民的同意を得られない、その責任はどこに有るの?。負のコストを誰が払うの?
 時間軸の悲劇 それは気候変動だけではない。それとどう向き合うか 国民に対し明確なビジョンを示すべき時はとっくに過ぎている。 
 

3614:負のコスト

 

・・半畳水田・・

 先送りしたしっぺ返しはいつの日か食わされる。我々がかその孫や子が負うか!時間軸の悲劇は孫や子の代でも背負いきれなくなってしまうということです。最たるものが地球環境の破壊、COP26の提言を日本がどう守るか?  他人事のように思っている人も多いのではないでしょうか? 日本だけが守っても地球環境は元に戻らないという人もいるでしょう それより、自分でどうして良いのかさえ判らない。先送りの元凶です。今・・これで良いのかと問われているのです。
 生ぬるい対策は言い訳に取れてしまう。単身で世界の人々に訴えたのが スウエーデンのクレタさんの勇気ある行動だ。勿論 日本に対しても手厳しい。彼女の強さは現実を直視する眼力と行動力。
 敗戦により不戦を誓った日本は 憲法改正にアレルギーを持っている。だが その根っ子にあるのは 政治への不信感!戦争を知らない世代ばかりになればそれが どう変わるでしょうか?  先ず骨幹である憲法をどう国民(議員も含め)に周知させるかにかかっていると思う。一から始めるしかないのに その努力が足りない。
 問題は もっと深刻だ。立法府に身を置くものが 法を犯し、その罰が甘過ぎる。これで国民に法順守を求めるのは 如何なものか!こうやって積み上げた 政治への不信が 国の規律を歪め 無関心層を増やすことになったと考える。
唯一の対応策は議員定数を半減するぐらいの荒療治しかあるまい。
どう思う? 議員の数が減ればコストが削減できるんニャー 今のままニャー、何も変わらんニャー(長老”ミイ”)。
 
 コロナ禍で自粛生活長くなり、誰かの発案で成人寮の園庭に半畳(1㎡)ほどの田ができた。皆で田植えし、御覧のような見事な稲穂
昔 農家の友人から教わったことがある。連作障害というものがあって、毎年同じものを作り続けていると病気が入り、作物がうまくできなくなるという。政治の世界も全く同じ。 福島原発事故の後、放射能汚染で原木シイタケが売れなくなった。その時から外作業が大きく変わった。売れないものを作っても仕方がない。キッパリと止めた! アメリカが日本のシイタケの輸入解禁をしたことを知った。10年の年月がかかった。その間、何が変わったかと言えばナラやクヌギの雑木山が荒れはてた。
 本当に良いのだろうか? 国会の議論が中途で止まっている間に原発再稼働を予定する電力会社のズサンな管理実態が暴かれた。
 貪瞋痴・・・仏教の三毒は むさぼり・怒り・おろかさの三つの煩悩。
 身口意・・・仏教の三密は 行為・コトバ・思いが違わないこと。  いずれも 二〇〇〇年以上前から説かれ、何も進歩していないばかりかより悪くなっていると感じてしまう。こういう事では負のコストを減らすことは望めない。

3615:あの手この手

手を替え品を替え気を引こうとする。あの手この手も同じ意だ、それに孫の手も有るでしょう? 「孫」という字を使いはするが 本来は「麻姑」という字が起源。爪が鳥のように長く曲がっている仙女からきているとか・・・・・知らなんだ~な!言い訳は言い分け。弁解/謝罪/言分 。日本人は、ひらがな・カタカナ・漢字・音、訓読・・・・更に万葉仮名などを使い分ける。恐らく外国の人が日本語を学ぶとすれば 相当苦労するはずです。
 それが上項の三密の口にあたる。”言行一致”には 永遠に努力するしかありませんね。三密を守れと言ったところで 出来ますか!?
 先哲は 自徳を讃ずることを戒めた。それが今 自己PRを大いにやりなさいではありませんか! ですよね。 
  多様な価値観とか付加価値という言葉だって、ハッキリ謂えば、あの手この手、手で充分でなければ足まで使え!何でもありの奨めでしょう。どうも腑に落ちないな~。
 話題を変えます。
枕元に置く「新しい人よ眼ざめよ」大江健三郎著ほゞ 読み終わる。読む前から題名が気になっていた。≪目覚めよ≫でなく≪眼ざめよ≫となっている。
 大江の長男は障害をもって生まれた。その息子のために彼が残そうとした【定義集】がこの小説となった(鶴見)。 この言葉をもってこれから生きてゆけば、どうにかやってゆけるという予感をモチーフとした。
 読み進めると ≪目が覚める≫ではなく自らの眼で確かめて欲しいから≪眼ざめよ≫となったと推測。小説の中で 何度か≪長男(光)は夢を見るのだろうか?≫という夫婦の交わす会話がある、それが物語る。
・・・この子らを世の光に・・・糸賀一雄のコトバと重なった。
 
 大江の作品は  読了するには相当の”覚悟”がいる。中途で挫折してしまう確率は高いかもしれない。彼の膨大な作品の中で、『新しい人よ眼ざめよ』を選んだのは、長男:光さんの仲立ちが有ればこそ、彼が発する”言葉”に 張り詰めた思いを弛緩させる力がある。あれ! 同じだよ、私が毎日 出逢う人達に共通する無垢なこころと温もり。
 大江が小説のモチーフとした”定義”は 多分 どの親子、家族にも根幹にある心情だと思いたい。親が自分達の亡き後の気掛かり、子や孫に何をどう準備しておけば良いのか!ちょうど今起こっているパンデミックに呼応し無視できない共通する願い!
 大江の座右の銘・・希望を持ちすぎず 絶望しすぎず・・・は、現代世界で 我々がどうにかやっていける予感をみつける一助になるのではないかと。これは言葉先行の「共生」や「調和」への道標。
♪『希望』♪
 ・・・・希望という名の あなたをたずねて 遠い国へと また汽車にのる・・・・希望という名の あなたのあの歌  そうよあなたに また逢うために 私の旅は 今またはじまる・。(作詞:藤田敏雄)  人生を旅にたとえた詩は沢山あります。ご自身で創ってみては どうでしょう!
 できれば 今直ぐにでも 。(彼岸明け26日)

3616:新陳代謝

新陳代謝は 生命維持に不可欠、老化は 自分でその力が落ちたと感じた時から始まるものです。科学の進歩は 止まることを知らず、未来永劫に続くのでしょうね。
 これは 現代世界に疑いなく受け入れられているのでしょうか??? ここで私が読了し赤線で印をつけた場所がありますので紹介します。
・・・「イーヨーは地上の世界に生まれ出て、理性の力による多くを獲得したとはいえず、なにごとか現実世界の建設に力をつくすともいえない。しかしブレイクによれば、理性の力はむしろ人間を錯誤にみちびくのであり、この世界はそれ自体錯誤の産物である。その世界に生きながら、イーヨーは魂の力を経験によってむしばまれていない。イーヨーは無垢の力を持ちこたえている。」([『新しい人よ眼ざめよ』 p305)・・・・
 これこそが 大江が光さんとの実際の生活経験から獲た確信なんだろうか!。
 ☆理性とは・・広義には、先天的能力の総称。理論理性と実践理性がある、(カント)
 ☆無垢の力・・・無垢清浄(観音経偈文)
 ★ 錯誤は「生」と「死」を白日夢の如く 現実世界で満たされぬものを空想の世界で満たそうとする。
  彼岸が明け、法事から寺に戻った時、丁度向こうから歩いてくる二人と出逢った。 杖を頼りながらゆっくり歩く母親を脇で支える娘さん、片方の手に小さな帚とゴミを入れた袋を持っていた。
 
  彼岸には いつもお一人で寺にお参りに来ていたのを覚えている。今年は娘さんかお嫁さん?が付添って来られた。歩くのが不自由なのは 直ぐ判った。 彼岸中 様々な相談に応じた。今年は例年とは趣が違った。これもコロナ禍の影響なのかもしれない。法要の形もガラリと変わり近親者だけで行う形が定着した。
 非常事態宣言下の都道府県は19か所、30日にその全てでの解除が発表された。また次の感染拡大の波が襲ってくるのではないか? そんな不安を払拭できず、政権が変わる。コロナに翻弄され続けた皆さんが 今どんな思いだろうか?一度経験した疑心暗鬼は簡単になくなるまい。突然、スマホに速報ニュースを伝える音がなった。北が飛翔体を発射したという。
 現下の世界情勢で 平静を保つことが いかに難しいか!独り勝ちは排除される運命!ブレイクは「世界はそれ自体錯誤の産物」といった 彼が生まれたのは260年前である。 
 ★ 今回のドイツの総選挙投票率76.6%だったそうです。果たして近づく衆議院選挙、日本はどうだろうか、2019年の調査(IDEA)での世界の国政選挙の投票率は日本は191ケ国中で145位だった。これが今の実態を示している。長期デフレと低投票率の相関関係は?
    国民の一部の人達だけで”俺(おら)が国のトップ”に誰を選ぶか騒いでいる。 それをマスコミが挙って面白オカシク色付けし俄(にわか)評論家は大忙し・・・・これ自体錯誤の産物だ!。
 国の新陳代謝に期待薄 先行き不透明は尚続く見込み也!(迷言日誌より)

3617:小手先連環

 メールでのやり取り・・・・【ドイツでは数日前に選挙が行われ、若い世代が真剣に気候や環境問題に取り組んで、新しい世代の息吹を感じました。・・・〈中略〉・・・時代が変わってきたように思えます。とくに 女性の政治家が多くなってきたドイツです。(ドイツ在住 Y)】。直近のことでしたので 了解を得ず紹介させて頂きました。
 島国故に、 日本人の弱点は 外からの眼で自分達を見つめ直すことが上手にできないと謂われてきましが、真相は判らない。コロナ禍でそれが少し見えてきたようだ、相変わらず 井の中の蛙でしか現実と向き合えない。斯様な例証は いくらでもあげられます。この100年の期間で島国の日本と大陸のドイツの敗戦復興の歩みは、ある時期から真逆となったと言えないか? 二度と同じ過ちを犯さない為に戦争体験を次の世代にどう語り継いできたか?隣国と良い関係を築くためどんな努力をしてきたか? 議論を避け、問題を先送り、批判されれば小手先対応で済ませてこなかっただろうか?内政と外交の両面で。
 小手先連環は、優先順位を計れず、中途で変更を繰り返すその場凌ぎの処方術。数の論理に埋没する政治、地方自立への足枷、責任転嫁の巧妙さ等々 ハッキリ言ってこれが今の政治不信の元凶だと謂えまいか!
 さあ~ どうするニッポン、いつまでも真綿で首を絞めるようなことをやっていれば 自縄自縛 必ず 自分に還ってくる。(連環) その分れ目は GDP世界第2位という過去の誉から・・・・目標を見失い幻影を追いかける。明らかに”錯誤”です。直近で行われた自民党総裁選から日本人は何を学んだか?
 
 
 この時代に 永田町の一角での動きから学ぶことは 何もない。相変わらずの密室での決め事から抜け出せず、・・・・・・。あの中で実際投票した未来を担う若者や女性がどれだけいたのでしょうか? それ以上に蚊帳の外に置かれた人々は日本の総人口の何割?  次の実質的政権のトップが決まり、案の定、閣僚選びにメデイアの関心も移った。 ほんのチョッピリ、紙面の片隅に 日銀の目標の未達成と国の財政状況悪化の財務省の評価があった。これら 全てを”コロナ禍”に負わせるつもりなのでしょうか? そういう事じゃないでしょう! 
 ・・・数字が定義する。自然科学が定義する。社会科学が定義するのとは、ちがうはたらきで、・・・・これをもってこれから生きてゆけば、やってゆけるという希望を与えることができますか?
 一部の人達だけで 国の未来を変えるという予感は 残念だが起こらない。先ず当事者が誰なのか この原点を再考する時はとっくに過ぎたのに、それが予感でなく確信となった。改革は 再び先送りされるのか、予め用意した言い訳により・・・・・これを”井の中の蛙”と謂うんじゃ~なかんべ~か・・・・・・。カエルさんに申し訳ない。
 じゃ~何を優先するのよ? 先ずは永田町に集まる人達の責任で どうすれば自分達を選ぶ人の数が世界の141位から上げれるか!・・・でしょう。せめて ドイツの76.6%を目指す(第1ステージ)、老婆心かもしれない。
 

3618:拱手傍観(きょうしゅぼうかん)

今日から10月、旧暦では”神無月”、その意味は諸説あるという、出雲市の公式観光案内には、全国の神々が出雲大社に集まる”神在祭(かみありさい)”が紹介されている。
 コロナ禍・オリパラ東京大会・総裁選挙・・・と切れ目なく続いた。此処にきて少し 落ち着き始め、誰も一休みしたい気分なのに大型台風16号が接近、雨戸を締めジッとしている。なぜか複雑な動きで拱手傍観している場合じゃ~ありません。人間は欲望から解放されることはできないのでしょうか?諦めては期待し、あわよくば・・・と 己本位の呪縛から逃れられない。
 ≪あっしには関わりねえ事でござんす≫の名ゼリフ、70年台の初め放送されたテレビドラマ、無宿渡世・木枯らし紋次郎(笹沢左保原作)が外国人に大変な人気だったという。今であればアニメ動画だろう。 何故紋次郎が人気を博したか 判るような気がする。徒党を組み 今宵の一宿一飯のヤドリギ探し、一匹オオカミが減ったご時勢だからか。己の信義を曲げてまで 望みを叶えたいと思うのか。これで 良いのだろうか? あのオルテガやブレイクは 亡くなった後その真価が認められた。確たる根拠(?)を持って100年後の世界を「押し流される」時代の「慢心した坊ちゃん」と予測した。
 昔から 引き際の大事が説かれ、自分で己の行跡を誇るのは 日本人がもっとも忌嫌ったことでは無かったか!時が経てばコトバの意味が変わるのは目新しいことではない。「紋次郎のセリフ」も「諦める」という字も、意味が大分変わったように思えます。
 
 
 ただ 困るのは≪あっしには関わりねえ事でござんす≫が世に蔓延ること! 我が我がと集まって、勝利の美酒を交わすには どうなのか? 隠れてやれば 良いだろう? ああああ!
 派閥が持たない???と心配するお方 相当ズレている。ズレとズレがくっ付いて突然変異で良くなるか! 問いたい、・・この国が持ちますか?  ウーム!
 植物が再生できるのは 土と水と光が有ればこそ、じゃ~ 我々には何が必要ですか? 潔き一票!ああああああ!
 落ちる所まで落ちないとわ・か・ら・な・い。 そこで大いなる声を聴く、≪お前もだ~≫  一瞬 眩暈(めまい)し、そのまま寝てしまう。(ナマグサ独白抄)

3619:根無し草

 オルテガは20世紀初頭のヨーロッパを(トポスを失った凡庸かつ大量の「平均人」による「超民主主義」に覆われているとし、「寛容=リベラル」「死者の英知による制約」の重要性を訴えた。それは揺るがない土台がなく、宙ぶらりんな虚構の生を生きている人々には届かない。直ぐ思い浮かんだのは「根無し草」、ヤドリギや止り木と同様に「押し流される」不安定な時代を想起させる。
 オルテガが生きた時代から既に100年以上が経ち、状況は未解決の儘 寧ろより深刻になっている。失ったものと新たに得たもの、その中で人は安心を得る為に藻搔いている。価値の多様性に包含されてしまった貧富の格差や環境破壊の課題は 国・民族・宗教とは次元を異にし、この地球上に存する全ての生き物にとって危機的状況にまでなっている。その解決策は残念ながら未だ見えず、時間の経過と共により困難なものとなっている。
 コロナ対応で明らかになったことは、人類同士が連携するどころか 差別化の拡大が目立つ。自粛と緩和の折り目を模索しながらワクチンや治療薬の開発を急ぐが、ワクチン配分の実態、テロや自然災害によって命を失う人々も増えている。私達が住む地球の上で現に今起こっていることを直視せず、「豊かさ」への幻影を追い求める。これが 現代人が望んだ真のリベラルなのでしょうか! オルテガの警告の核心にある『トポスの喪失』した社会が当にそうだ。それは現に我々が住み、創造した社会(場所)で 未来を担う子供たちにとっても避けては通れぬ問題となってしまった。 
 
 
 昔と比べ 本を読む時間が増えたのは 善し悪しかもしれません。”回りくどい””こじつける”ことが自棄に増えているな~と自戒。≪借り物じゃ~ダメだよ!もっと自分の言葉を使いなさい!≫って  私は仲間たちから毎日のように教えられてきたことなのです。勿論 コトバだけでは彼等は許してくれない。体を使わないと堂々巡り。
 「不立文字」「教外別伝」・・・は 禅の教え、悟りは言葉や文字で得られるものでなく、直接心から心に伝わるものだと。その真意は体を使って・・・”作務”に励め。 ホレ みたことか! 思い当たることは多いなや。私は寺に生まれ、71年お世話になってきました。考えて見れば寺以外での生活経験は殆ど無い。唯一 学生時代に寺から離れた。 今更という思いも ありますが  今からでもやらぬより良いだろうと身の回り(場所)の整理を始まってみて気付いた。普段、何気なく使ている”コトバ”の過ちに 愕然とする。
 例えば、自分の”豊かさ”というコトバへの異常ともいえる負のこだわりがそうだ。 ・・・ モノ豊かでなく こころ豊かに 暮らしたい・・・と置き換えたら どうでしょう。そうすれば誰にでも喜ばれる社会(場所)となりませんか。相変わらず次次と新たな問題が目の前に現れては消える。 だめだ~あきらめようかと弱音はく!  毎日 この繰り返しなんですね。 自分が望まなくても次々に現れる、その時 閃いた事が有ったんです。”持続可能"というフィルターをとおしたものならば 羅針盤。
  

3620:持続可能?

  知らないのは恐ろしい、何度か目にした 派手なバッジ、あれってSDGsのバッジなんですね。 どれだけの日本人に認知されているんでしょう?
Sustainable Development Goals=SDGs(持続可能な開発目標)。茂木外務大臣がネット動画でPRしているものを見ましたが、現在までの視聴回数16,830回(2021/07/16~)  これって 余りにも少ないんじゃないですか?SDGsは今から6年前の2015年に国連総会で採択されたものです。バッジに使われている17色は17個の目標を意味している。初めて知った??そうですね、明らかにPR不足だからと思いす。  同時期に行われたドイツの総選挙で緑の党が躍進し大幅に議員数を増やした。訴えの中心は気候変動対策、それが国民の支持を獲たというのです。緑の党は 女性議員が多い。ドイツ全体での女性議員の数は日本と比べると大きく差がついている。それ以上に 選挙戦の熱気が違う。そりゃ~ そうですよ。一部の人達だけで選挙して 大多数は蚊帳の外、この制度をどうにかしないと 更なる大差が生まれます。まじかに迫る衆議院選挙で今回のドイツの77%の投票率にどこまで近づくか?
 日本の”真価”が試されているのだが 一向に盛り上がる兆しがない。
 
 ”持続可能"ということで日本歴代の首相の顔ぶれをSDGsの17の目標に倣ってみてみると、今回の岸田内閣が100代代目という、それじゃ17代前の83代目は誰か?第2次橋本内閣(1996/11/7~1998/7/30)になります。この25年の間に首相になった人の数は13人います。在任期間の長短は勿論 あります これを13の色でバッジを作ったらどうなるでしょう。歴代総理バッジ。
SDGs(エスデイージーズ)とは、人間が地球でずっと暮らしていくために達成すべき目標・17の目標と169のターゲット・目標は世界共通、2030年までの達成をめざす  というものです。
 13番目の目標に気候変動に具体的な対策をがあります。全て大切な事ですが、私は12番目の目標が気になります、つくる責任つかう責任、今の日本を見てみると この言葉に妙に納得してしまうことがありませんか。
 ハッキリ言いましょう! 立法府は法をつくる場(責任)、私達が小学校で学ぶ民主主義のイロハです。 問題はつかう責任がどうか 心細い感じがします。近年 隠蔽や忖度とい流行語が何故出てきたのでしょうか! その説明も充分に成されていない。これは日本人の多くが感じていることではないでしょうか! これこそが今の日本を覆う不信感の元凶なのです。与野党関係なく ”バッジ”を付けている人全員が自戒すべき、そして 地球上に生かされている我々人間の全て。
 判り切ったことでしょう、これって 子供に聞かれて アンタは ナントいうつもり。説明してよ。できない訳があるんだよ、それは言い訳。
  ・・・・ 本日は ここまで。

3621:軽さと重み

 人の評価を重さと軽さであらわすのは日本特有なものかもしれない。オンライン会議が急に多くなったのは、コロナの影響が大きい。それに便乗した働き方改革には順風?だがテレワークが出来ない職種や人達が存在することを どう考えるかでしょうか?仏教は元来”こころ”を大切にします。入我我入(にゅうががにゅう)がそうです。ネットによって 心が通じ合うことが可能なのでしょうか? これがもっと進めば偉いことになりませんか? ”認識のズレ”が独り歩き、それを制御できない。
 最近 こんな出来事がありました。寺に太い杉の木が何本もたっています。ある時、鳥の声が異常に騒がしいので見に行ったそうです。丁度 大きなヘビが木を登っていくところだった。木の枝に鳥の巣があり、そこを狙ったヘビが垂直の木を上手に登っている。騒がしい鳴き声は親鳥の声だった。勇敢にも ヘビ目掛け石を投げたらヘビが下に落ちて どこかに行ってしまった。という話・・・・
 大江光さんの事を思い出しました。彼は鳥の声で何という鳥なのか直ぐ分かると言います。また鳥の言葉が判る人もいるそうです。
 今年のノーベル物理学賞の受賞が決まった真壁さんの話、自然界の事で人間が判っていることは、本の一部しかないと語る。長年研究を続け、二酸化炭素による地球温暖化の影響を予測した功績が認められ受賞された。
 科学が進歩すれば それを使う側の責任が大きくなります。いくら法律で規制しても所詮 人間の成せること、世の中には悪用し利益を独り占めしようと考える人は必ず出てきます。
 相手を信用できるかどうかという判断の根拠は、コトバではありませんよ。それと”スピード”でもない。五感を通した直感力というものなんでしょう!。
 
 ≪泥中の蓮≫の意味は 日本人ならば判りますね。五感を通じて自然から学ぶ 人倫の道、これこそ 今の時代に疑い無く受け入れられるべきものだろうと思います。。
 どのような環境にあっても清らかな華を咲かす蓮を人間に例え、理想の生き方と観じた。仏教で説く教えに蓮華は屡々使われています。現実は清濁、混交と蓮の華とは真逆の態、昨日の友は今日の敵、明日はどうなる 知らぬ存ぜぬ!変わり身の速さ、変幻自在。”浮き草稼業”は嵐にあって寄港地求め 彷徨うが如し。疲れませんか?これぞ まさしく無常の真理。だが視座を変えれば 四苦八苦も 耐え忍べば いつか光が差し込める。
 私の好きな歌、”時代おくれ”河島英五!♪
・・・・昔の友にはやさしくて 変わらぬ友と信じ込み あれこれ仕事もあるくせに 自分のことは後にする ねたまぬように あせらぬように 飾った世界に流されず 好きな誰かを思いつづける 時代おくれの男になりたい  
      目立たなぬように はしゃがぬように 似合わぬことは無理をせず 人の心を見つめつづける 時代おくれの男になりたい・・・♪
 

3622:共感

   般若心経を毎日唱えています。懺悔の文に諸真言、それに観音経をあわせ読む。住職をしている2ケ寺、・・・・・。”リセット”の時間と場所、これまでどうにかやってこれた。これからも・・・・・と毎日が”気持ちのリセット”。
 変化が激しく先が読めない時代、だからこそ、 誰もが同じように何かを捜し求めている?それが 何なのか。
 昨日は同時刻に 2件の葬儀がありました。生花で見事な”飛行機”が作られた祭壇は凄かった。お母さんから故人が飛行機が大好きだったと教えてくれた。
 河島英五の歌には、時代を越えた共感がある。「時代おくれ」「野風増」など。彼は20年前48歳で亡くなった。 今も彼の歌は唄い続けられている。
 ♪・・・お前が20歳になったら 旅に出るのもいいじゃないか 。。。。。 野風増 野風増 男は夢をもて!・・・『野風増』の”のふう”は中国地方の方言で”生意気””やんちゃな”という意味なそうですね。親父が息子に語りかける、いつの日か 親離れ子離れ、若い時は 難しかったことも 何かの切っ掛けで判り合えるようになる。 世の中は筋書き通りにはいかないことばかり。20歳になった時、親が子に贈る精一杯の励ましだ。
 華やかにフルバンドで唄う歌手が大勢いる中で、河島の魅力は自分で爪弾くギターかピアノのみで優しさのこもる歌詞を力強く歌い上げる、だから世代を超え共感をもつ人が多いのだろう。
 
 1年開催を先送りしたオリ・パラ東京大会、当初予定していたことがどれぐらい達成できたのでしょうか?選手たちの活躍や大会を支えたVSに感動をもらった、その記憶も薄れかけ、今、豪華な建物が遺された。願うことは負の遺産には、して欲しくないということ。これは 最初から懸念されていた事でしょう。コロナの非常事態宣言が解かれると同時に、今度は衆議院選挙で騒がしくなっている。次々にイベントが続き、人々が 浮足立って ケジメがなくなっている。
 衆愚政治&傀儡政治&バラマキ予算などと耳障りなコトバが飛び交うのは この国の今の世相を示現している。嘗ての○○ミックスなる造語も 正直 素直に取れない! 新たに政権を担う岸田氏が所信表明で掲げた”新しい資本主義?”、さすがに、キシダミックスなる旗揚げは封印し、二番煎じは避けたようだが 貴方の目指す”新自由主義”をよく国民に説明してくれないと”共感”は生まれない。

3623:天網恢恢

 天網恢恢(てんもうかいかい)とは、天に拡がる網により、悪事をなすものは早晩必ず天罰を受けるという天道の厳正を謂った。
 それを信じるか信じないかは個の自由、だが限度を弁えない悪行ならば どうだろうか? 自然環境破壊も元を正せば人間のエゴ、欲望が齎したものではなかったのか? 良かれと思い 自然を人間の思い通りに作り変えた結果、取り返しのつかない状況になっていないだろうか。としたら その罰は誰が受ける。個の自由を履き違えてしまった例証は、自分一人ぐらいなら大丈夫だろうとする思いから起こる。価値の多様性という後ろ盾。いつの間にそれが国策となり 国を挙げて他国との競争に拍車を掛けた。勝ち組にならむと目の前に人参をぶら下げ、視野をせばめる目隠しで走り続けた。バラ色の未来をVR(仮想現実)で映し出し 人間の五感を刺激する、それをAI(人工知能)で解析するという道に舵が切られた。VRもAIも元々は人間が創り出したもの、手放しで喜ぶことがどうなのか?最早 人力では修正できない所まできてしまったのかもしれない。慢心に対し不安を、富に対し貧を、そして良心に対しては???これらも戦勝に対する高価な代償とならないか!日本は我々大人たちの責任として”臭いものには蓋をする”ということを先ず改めねば 子供たちの未来への希望が描けない。(日本財団「18歳意識調査」2019。18歳の国政選挙の投票率は最低)
 
 ・・・出処進退を自ら決められない者が陰にまわって画策、、良心があれば臭い匂いの発生源と自らわかると思うが 長湯に浸かっていたら どうでしょう?・・・・
  自由と平和の勘違い。周りに物言わぬ家臣を侍らせて 先祖が築いた我が城を守れると思うなら 恐らく 史実が示すように、外から攻撃されれば 瞬く間に落城。それを防ぐ唯一の方法が・・・・投票率を現状の低い儘でいることか!・・・これはVRだろうか?被害妄想か?☆前項の18歳意識調査・・・Q:「国の将来について貴方はどう思うか」日本は 良くなると答えた数は9.6%、90%を超える上位の国もある中で最低。 
 結果には必ずそうなる原因がある。(原因と結果の法則)) 時と場所を弁えず、得体知れずの各県人気度ランキング、上位10にあれば 物言わず、下位の5県は心中無風ではないかもしれぬ。訴訟を起こす!賞味期限切れ!大きなお世話!と相手にしたり無視したり。
 互いに言い分はあるだろうが、いずれにしても 天が断を下す、いや、もう下っている・・・というのが 大方の診たてでしょう。
 

3624:目のやり場

 知人から送られてきた郵便の中に、「Deep Insight オピニオン」(日経新聞)のコピーが入っていました。それは”Asia を読む”秋田 浩之氏の解説だった。アフガニスタンと日本の現在の関係をどう捉えるか? 中東で働いている日本人の数がどのくらいなのか そこで今何が起こっているか?を知る日本人は少ない。日本に居ては精々新聞、TV報道で知る位のこと、政治上・軍事上の問題は国の機密として扱われ表に出ない。アフガニスタンから米軍の完全撤退が決まってからの日本政府の動きは どうだったのか 詳細な説明は今も無い 秋田氏はアフガニスタンに取り残された人達の状況に”日本が一刻を争う危機に直面している”と指摘する。日本大使館やJICAなどで働いてくれたアフガニスタン人の現地協力者とその家族は置き去りにされ、どんな気持ちでいるだろう。記事は9月11日付け、丁度その頃、日本国内では「次の首相」選び一色だった。決まったら、今度は「衆議院選」に関心が移った。各党代表が地方遊説に散らばり、有権者の話を聴いて無担保仮契約、これが選挙前の恒例行事?公約の実効性がどうなのかが肝心なのに、一向に改正されない。平時ならいざ知らず 今を何と心得る。
 他国の救出実績(下記)が明らかにされ、皆さん!今回の日本の救出作戦をどのように思いますか?その検証と説明はあったでしょうか? どうしても問題ばかりが見えてくる。 このようなな状況下で誰に国政を託せるかを選べというのもオカシイ。 一度離れてしまった国民の関心を引き戻すには、信頼を得なければ絶対に無理だ、そのことを 候補者一人ひとりがどれだけ判っているかだと思う。結果と原因は正直だと思います。もし 運良く目的を果たせても いずれその代償を払わなければならないことに・・・・・。それは「大義を忘れて小威儀に滞る」(十善法語)
 
 最初の勢いが 腰砕けで終わらないことを願いたい。コロナによって 大きく変わったこと、SNSが対面での議論に取って代った。普段のご無沙汰を急に来られて己の実績(?)を説かれてもどうでしょう。
 根っ子から変わらねば 恐らく負の連鎖は止まらない。
 判りづらいなら ハッキリ言わせて頂こう! やるんだったら自ら範を示せ! と。コトバの軽さは 何故おこるか!判りづらいなら ハッキリ謂おう。無責任な行為に何のお咎めも無く許される組織となり下がった。一々例証をあげることもないだろう。確と胸に手を当て、どうすれば良いかを考えれば判るはず。
 国民の代表を己の保身を優先する方々に勤まる道理はない。
ロイター通信など、米国は12万人超、英国は1万5千人超、独仏やイタリア、オーストラリア、カナダも約3千~5千数百人を退避させた。(アフガン人を含む)
 アジア諸国もインドネシアも・・・韓国も現地スタッフと家族ら約390人を出国させた。(上記:日経新聞)。★ 
 
ここに日本の名は、まったく出てこない。まさか世界に向かって選挙に忙しくて・・・と謂いたい訳ではないだろう。もっと重篤なのは 何ら正式コメントを国民に発表しないかったこと。世界はグルーバル化が益々進む、そんな環境の中で日本の遅れを感じざるを得ない。どこの演説会場もまばらな人溜まり、・・・・衆議院選31日投票。
 


3625:続・目のやり場

訪れてみたい国として日本は上位にあるという。その根拠を疑えば切りが無い。でも 全てがそうでしょう!私利私欲も我田引水も・・・・。人間心理の深層に潜んでいる。仏教はそれを否定はしない、生きていくためには避けられぬ”苦”とどう向き合うかが重要だからである。先哲が≪永遠なるものを求め 永遠に努力する人を菩薩≫といったように全てが己自身の中にある。環境の変化が速過ぎる今の状況は、その思いを容易に砕いてしまう程、常軌を逸している。人の寿命は精々長生き出来て100年、健康寿命となれば 当然もっと下がる。判り切ったことです。定年・終活・老害・・を既定路線とする世相が現実か幻か?それを確かめる事も儘ならず、他人事でなくて自分で向き合うしかないからだ。これが”現実”なのです。
現職財務省事務次官が≪バラマキ合戦のような政策論≫と批判、それを実名で雑誌に寄稿した。個人見解ということらしいが、その評価は正否半々に分かれたという。これだって現実を直視すれば判るはず。
 今の日本は政管癒着の歪みが、あらゆる所に影響を及ぼしている。これが当事者の自省の戒善でなければ 渾身の血は湧き立たず、戯言とされ元の木阿弥(不信)で終わる。
  
 
 目のやり場をどこに置いたら良いか!衆議院選が19日スタートした。尚恵学園では 利用者の皆さんが過去のいずれの選挙にも投票に参加してきた。投票率は90%を超える。実際は無効になる割合は多い、だが参加することを大事に守り続けてきた。これからも変わらない。コロナ感染で地域の投票場にマスクを付けられない利用者さんが多く、直近での県議補選は全員で投票場に行くことは避けた。後で判ったことで 事前投票場に尚恵学園の利用者さんが来るので 立ち合う担当者を増やして待っていてくれたことが判った。
 些細な事かもしれない。でも どんな美辞麗句を連ねても実行されないよりマシだ。何故って? 彼等は言い訳をしないで行動で示す。とにかく 誰を信じて良いのか判らない今の状況を止めなければならんでしょう!
 選挙前に行われた各政党代表のTV記者会見、ハッキリ言って”大差なし”。その最大の原因は何だと思いますか? 瞬間、冬になると南に飛ぶ渡り鳥の姿が浮かんだ。鳥たちとの違いは、鳥は自分が生きていく為に”必死”、小さな体を全て使って何千キロと飛んでいく、その為に集団を組むのだ。目的がハッキリし、自分がやるべき事を知っている。
方や 言うは易し、 それを本気でおこなう人物を見つけるのは至難の技。それより衆議院の定数がどれだけなのか知る人は少ない。それを覚えるのに「喜(465)ぶ衆議院」と語呂合わせすると良いらしい、小289、比例176合計で465人が喜ぶのです。もう一つの集団は????。  しらけ鳥にならぬよう祈りましょう。

3626:今更か今故にか!

 テレビ画面に映し出された阿蘇山噴火の様子、そこには 空高く舞い上がる噴煙(3500m)と車で急いで逃げる人々の画像がライブで写されています。 2014年9月27日木曽御嶽山の噴火は死者行方不明63人という戦後最悪の大惨事でした(当時は警戒レベル1段階でした。)。その記憶がまだ残る今、再び私たちは日本が世界有数の火山国であることを思い知らされている。今回の阿蘇山は警戒レベル2の段階、それとコロナ感染により観光客は少なく 幸いにも犠牲者を出すことは無かった。
 噴火予知の難しさは、日本人なら誰でもわかっているはずです。阿蘇山も御嶽山も自然豊かな観光スポット、毎年多くの人々が訪れる・・・・・。
 科学や技術の進歩を否定する人はいない。特に未知の分野を解明することで 今までは救えなかった生命が助かった人々も多いと思います。勿論 ”絶対”ということはありません。
 オーストラリアの森林火災は昨年1年だけで 日本が20年間で排出する二酸化炭素の総量を超えるものだったそうです。同じオーストラリアの観光スポット「バーニング・マウンテン」は6000年も消えることなく燃え続けている。 これは決して外国の話として片づけられないものです。日本には現在 判っているだけで どれだけの活火山があるかを考えれば頷ける。
 ≪そんなの 判っているよ!≫と思っていないでしょうか?今更と思うか今だからこそと考えるか・・・・  生きている地球に私たちは住んでいるということを! 
 
 
 ”慣れ”の怖さを心理学では・・同じ刺激を繰り返していると次第に反応が弱くなり、やがて消失するとみる。平和は誰しもが願う事、日本は戦後(1945・8・15)から76年が経った。その間 テロや紛争はこの地球上から消えたことはない。永世中立国のスイス(1815年)は、観光と最先端技術で自立を守っている。コロナは 国の形や民族に関係なく、今も増え続けている。
 もしかして生きている地球に住んでいることを 人間が一番判っていないからかもしれません。地下資源を掘りつくしても満足せず武力攻撃で領土を拡げ、勝利を鼓舞する様は○○ファースト、巧妙且つ大胆に行われてきた暴挙!
 コロナ対応と選挙で夢中になっている国の頭上をミサイルが飛び越えても 何もできず、国民は蚊帳の外におかれる。常に衛星から監視されている今の時代に、司法の現役トップが選挙絡みで逮捕され、控訴せず実刑3年が決まった。見つからねば良いと思ったか。これも 慣れ緩みの類だ。国民の誰一人として その結末に納得するものはいないだろう。 今回も個人の罪(責任)で終わらせてしまう体質は 何ら前と変わらない。連座制や公民権停止という現行制度、それを監督するはずの省庁トップの犯した罪を 余りにも軽く見ていないか!一件落着とするにはお粗末過ぎませんか・・・・・
 多くの国民がコロナ禍で苦しんでいる今の状況においてさえ、使い道の判らない”政党助成金”や”機密費”を止めると内部から誰一人言い出せない、国民に寄り添うというこの国の政治の限界を世界中に曝け出し、この方達は何にも感じないのだろうか?特権意識にズッポリ浸かってしまったと言われて反論できるのだろうか。
 ”今更か今故にか” 一票の重さに託す時は残り10日となった。

3627:不思議なこと

 変化には改善と改悪がある、番外に自分には関係ないとする無関心 これが一向に減らない、、最も危ないのは、この無関心ですよ。・・・・・31日それが判ります。予測はできませんが、結果は如実を示す。
 正直、今 国政選挙最中なの?と思ってしまいます。選挙に巨額の税金がかかっているのに街はひっそり静まりかえり、スピーカーからの声も聞こえない。貴方たちが訴えた費用対効果・付加価値・・・・!!!この言葉が虚しく響き 秋風が吹く時節が巡ってきた。
 日本がデフレから脱却できず 長いこと低空飛行を続けているのは、この国の投票率の低さと無関係では無いはずです。そりゃ~そうでしょう。それをどうするか!それは国会で議論すべきでは無かったのか?、誰かの顔色伺いばかりで国民を見ていない。そのように私には映ります。この取り違いがず~っとing。ハッキリ言って今の選挙制度に問題有り。 これを変えねばこの先もこの国の政治に期待はできまい。民意より優先されるのが党の推薦に変わってしまった。忌々しき事態です。
 その自覚もないから民意を掴めない。信頼を回復すると口で謂いながら 現実には真逆の動き、請けは良くとも”とりあえず”、耳の痛い話は拒絶する、金と人事権を握られては 手と足を縛られたと同じです。
 私たちは今のコロナ禍で学んだことが有るはずです。人口10万人当たりの感染者数が毎日発表されます。この数字が判りやすく実態を知るのに役立っています、これを選挙に生かすべきだと思いますよ。それには最低得票数を決めれば良いのです、それに達しない選挙は無効にするんですよ。一票の格差以前の問題です。
こうしないと このまま低空飛行で終いに燃料切れで墜落しかねない。投票される側の隠蔽、忖度、不正が減らず、投票する側は 選択肢が増えたように見えて 実は選択肢がない。不思議なことです。(視点の操縦)
 
 今 生き辛さを感じている方は多いはずです。投票する人と投票される人、何かがズレてしまった。それを如実に表しているのが、権利と義務とされる投票率の低さ。私は執拗に言い続けます
実態は 数の論理を天下の宝刀の如く使われるから余計に不満・不信が残るのです。日本が低い投票率からなかなか抜け出せないのは そのほうが自分達に利と考えている者がいるから本気になれない!・・と考えてしまう。割り算すれば、分母が増えて分子が変わらないとどうなるか、答えは判りますよね。
 最近耳にするのは≪トレンドを合わせる≫というコトバ、このトレンドの意味は、経済やファッションの動向を表し「方向と勢い」の意、それが「目標」の意味に使われるようになってきた。先日のオンライン会議でも二人の方がその言葉を使った。敢えて投票率の低さをトレンドとすれば、肝心な勢いが無いのです。
 温故知新・・ふるきをたずねてあたらしきをしる・・・「温故」をふるきをたずねてと読める人は少ない。トレンドもそうだ。共通理解が出来にくい時代になった。これがズレの原因かもしれません。
 仏教で謂う”三密”を”身・口・意の密”と理解している人は、少なく コロナ禍で使われる”密閉・密集・密接の三密”が共通語となっている。不思議なことです。(原点回帰)

3628:ありがとう!

 コロナ感染が大分落ち着いてきたように思います。県内は感染者ゼロの日が2日連続です、でも安心はできません(全国合計153人)。拡大が抑えられていた英国、ドイツなどが新たな感染者が増えているからです、暫くはこの繰り返しが続き今までの様に生活を工夫していかないとなりません。
 尚恵学園の生活も少しづつ変わっています。家族との面会も再開しました。先ず一日の人数と場所を決めて行っています。
 Kさんのご両親が来られて≪Kが 私達にありがとうと初めて言ったんですよ・・・≫と涙を流しながら話していたことを知りました。電話やナビと実際に逢ってのこととは違います。家族の皆さんの心配は利用者さんの健康の事です。Kさんのありがとうという言葉、私達が普段何気なく使っているこのコトバの力を改めて感じました。自分が貰ったら 誰かにそれを返してやる、そんな関係を大切にしたいものです。
 
 
 ありがとう・・・たった5文字に秘めらた味わいを私達はもしかして忘れかけていないでしょうか!。 
  もうSNS無しの生活は考えられなくなっています。ここに危うさを感じる自分も毎日パソコンと向き合う生活を続けている。コントロールできない相手だから埋没はせず程々の付き合いにしようと思います。
 あの「世界一幸せな国」と言われたブータンに異変、国連の発表する幸福度ランキングで順位が急落(?)しているという。
 2013年私は仏教会の有志達とブータンに行きました。鎖国を長いこと守ってきた仏教国ブータンに是非行ってみたかったのです。街の中を歩いて気が付いた。アチコチで人々が屯している。覗いてみたら、携帯を使っている人の周りに人々が集まっていたのです。これは8年前の話だから もう随分変わっていると思います。
 ブータンの国内には鉄道がない。これは国土の大半が山岳地帯、それもヒマラヤ山系の3000メートルを越す急峻な山々、ブータンの国家財政は日本ならば人口6万人ほどの地方都市の規模といいます。最大の輸出は 水力発電による電力を隣国に売って獲ている。ブータンに付けられた「世界一幸せな国」の称号は 跡形も無く消えてしまうのだろうか!。近年は観光客が少しづつ増えてきたと聞いてはいるが、どうだろう・・・。外との交流が進めば新たな問題が生まれます、それと向き合ってかなければならないでしょう。国境を大国インドと中国に接しているブータンの難しさがあるのです。
 ブータンの仏教寺院を訪れた時、若い修行僧と交わした言葉で「ありがとう」と「こんにちわ」。日本語だった。

3629:あいさつ+α

 偏った社会が失うものは 何だと思いますか! それは”あいさつ”を交わすことではないでしょうか? 知らない人に声を掛けない→知っていてもあいさつしない・・・・余所余所しい近所付き合い この国がいつの間にそんな雰囲気になっている。忌々しき事態です。都会の朝夕の通勤ラッシュを見れば・・・・こうなるはずでしょう。大都市の在り方に疑問を感じます。一方 人口減少が止まらない地方、一向にこの流れは止まらない。誰もいない道端ですれ違っても”こんにちわ”の挨拶が交わせない。このような情景をよく見かけます。どうも気になって仕方ない。これって いろんな処に影響してきませんか?職場や地域、挙句の果てに家庭まで入り込む。利便性や豊かさに偏り過ぎたことによる副反応ではないでしょうか!
 COP26がイギリスのグラスゴーで11/1~12に開催されます。コロナ感染で1年延びたのです。気候変動に対し主要な20各国が集まり対策を話し合う会議、その前日が衆議院選挙。
 ここにきて国内のコロナ感染数が300人前後まで減ってきました。それを実現させたのは自分達だ!これに違和感を感じませんか!。だったら 接種開始が何故外国と比べ遅れたのかを説明すべきではないでしょうか! これが 今の政治の分かり辛さだと判っていないようです。新政権No2の北海道での応援演説もそうです。認識のズレは世界とかけ離れていないでしょうか。
 冗談や謝罪ですむ話ではないでしょう。 グラスゴーでの会議が新首相の外交デビュー、日本の役割を果たすと仰っていますが、それが各国の首脳にどう伝わりますか?
  私は早々に期日前投票を済ませました。
 
 共生社会の実現と持続可能な発展の道筋をどう付ければ良いのでしょうか? スローガンばかりが独り歩きし、良いとこ取りした対応は表面的で一過性になり易い、一体 この国がどういう形になれば良いと考えているのでしょう? 今の日本にはその下地ができていないと思います。
 私だけかもしれません、日本が世界から ドンドン遅れていくように思えて仕様がないのです。目立つのは最近の政治家の劣化 もういい加減にしないと 時間とカネの浪費です。それだけの余裕がこの国にあるとお考えですか?(衆議院議員465人の4年間経費を有権者数1億658万人(2019)の1票の重さで計算するとなんと205万円の税金が使われているそうです)。この認識がない。日本が危機的状況なのか、それとも天下泰平なのか?。
、早急に 老若男女に関係なく参加して将来を考える場を市町村、県、国に隈なく作るべきだと思います。理由は従来の専門者会議や諮問会議による政策提言が形骸化しているからです。これは決して国民に寄り添うという趣旨にプラスにはならない。
 地球環境を守る運動はスウエーデンの一般人の若い女性の行動が切っ掛けで全世界に拡大しました。環境悪化の影響を諸に受けるのは我々大人ではなく若者達です。その若者が国の政策にどれだけ関われているかを考えれば直ぐ判ります。この点だけみても日本は随分遅れてしまった。
 このままでは若い人たちの生の声(疑問・不安・希望など)が届かず政策に反映されないでしょう。それで持続可能な発展ができるでしょうか。誰が主人公か良く考えてみるべきですね。明らかに、国が今やるべきことが変わったのに対応できていないのです。
 選択肢が在るようで無いのが今回の選挙でも半数近い人々が投票を棄権した最大の理由なのです。安定政権という意味が 共通言語にならぬ事由も同根でしょう。
 ★ 総務省:≪衆参投票率の推移≫ 今回の投票率は正式発表されていないが55%前後という。一カ月前のドイツ総選挙(2021)と日本の昭和33年(1958)、第26回衆議院選挙は同じ77%の投票率、そこから下がり続け20%以上の下落、どうしてこんなことになったのか説明できますか。

3630:願う・感じる・向かう

 願う・感じる・向かう・・・ 私達が自らの一生を通じ問い続けねばならないことなんでしょうね。ハッキリとした目標や使命感を持つ人ばかりじゃない。謂われなくたって判っていますよ、でもな~???と。
 年齢に関係なく、人生の転換期は誰にでもやってくると思います。予想もしていなかった事が切っ掛けで生き方が変わったなんていう話はいくらでもありますし。
 大河の源は数滴の水から始まり、途中地下を流れ、支流が合わさり水量と川幅を拡げ、大海に注ぐ。その水が無くなれば、地球上のほとんどの生き物は死滅する。当然 判ってますよ、でも 今直ぐ、そうならんでしょう!!!と。
 ここで もう一度”願う・感じる・向かう”、貴方は、この頭に何を付けますかと尋ねられたら。「豊かさ」??「平和」?それとも???
 「共生」は決して相手を支配し、自分の思い通りにすることではありませんよ。人間はどうして満足せず、自然をも支配できると考えたのでしょう?。都合主義の法や仕組みを考え、己の正当性を守ろうとする。人は騙せても自然を騙す力は人間に与えられてはいない。その事に気付いても、今更だ。熱り下がれば、また繰り返す。その代償は重く、長きに渡り背負うことになるわけです。
 キリスト教では人々に「ミッションと許し」を、仏教では知識でなく「智慧」の大事を説いている、その智慧は”物事の道理をさとり、是非・善悪をわきまえること、 願う・感じる・向かうによって開かれる。
 
 
  ・・・無欲・無心 ・・・・ 

 私達は長い間(一年十カ月)自粛した生活を送ってきました。コロナ感染者(第5波)が減って非常事態宣言が解除されたので事業所ごとに仲間たちのそれぞれ希望する外出を行うことにしました。
『父ちゃんのお墓そうじに行きたい・・・・』が彼の願いでした。それはスタッフも思いもよらなかったようです。Mさんの家はGHから車で1時間ほどの場所にあります。彼は石材店に長い間務めた、雨の日も風の日も休まず、いつも大きなリュックを背負いバスを使って通い続けました。現在は石屋さんを退職し学園内の掃除を毎日行ってくれています。
 無財の7施という仏教の教えがあります。私は今まで読んだどのような仏教書より仲間たちから教わることが多い。彼は早く亡くなったお父さんに甘えることもなく愚痴一つ言いません・・そして今は独りで家にいる”母ちゃん”の事をいつも心配しています(感じる)。彼の掃除は徹底していて手抜きはしません。そして 誰に対しても隔てなく”ことば”をかけます。
 三つ目の向かう、彼は何に向かっているのでしょうか、尋ねても笑っているだけで何も答えてはくれません。 (注)スナップの掲載をMさん”OK”してくれました。”大福もち”ご馳走様!。。